白内障手術後の見え方と気をつけるべきこと

白内障の手術をしたあと、すぐによく見えるものなの?と不安な方は多いと思います。先にお答えすると、ほとんどの患者様が「視界がはっきりとしてよく見えるようになった」と喜ばれています。しかしながら、よく見えるようになった分、視界の違和感が現れることが多いです。今回は、手術後の見え方や、術後に気を付けるべきことを説明します。




白内障の手術はどのように行う?


白内障の手術では、白内障によりにごった水晶体を取りのぞき、代わりになる眼内レンズに置き換えます。麻酔はほとんどの場合、点眼薬を使用します。手術にかかる時間はおよそ10分程度で、痛みもほとんどありません。


手術前後の流れの詳細は当サイト下記のページで詳しく説明しています。

「白内障」https://www.sakai-higashi-eye.com/hakunaishou




白内障の手術後はどんな見え方になる?


白内障の手術後は、ほとんどの場合翌日からよく見えるようになります。そのほかに「まぶしい」「黒いものがみえる」等の症状が現れますが次第に慣れてくるものばかりです。術後に感じる視界の違和感を下記に記載しています。



まぶしく感じる


白内障の手術を行った場合、ほとんどの方が感じる症状です。手術前の水晶体は白くにごっているため、光をあまり通すことができていません。手術後は白いにごりが取れ、急に大量の光が入るためまぶしく感じてしまいます。



青っぽく見える(青視症)


手術後に視界が青っぽく見える症状が現れます。眼内レンズは、本来の水晶体に比べ青色の光を通しやすい特徴があります。さらに、加齢により水晶体は黄色化しています。元の黄色い水晶体を手術により取り除いたため青く見える症状が起こります。時間が経てば目が順応して気にならなくなりますが、気になる場合はサングラスで対処することをおすすめします。



黒いものが見える(飛蚊症)


目の前に虫のようなものや、糸くずがふわふわ浮いているように感じる症状を飛蚊症といいます。飛蚊症が起こる原因は硝子体(しょうしたい)のなかにあるにごりが原因です。手術により視界がはっきりすることで、硝子体に浮いている黒いものがよくみえるようになります。

飛蚊症は加齢により起こる生理的な症状なので、心配ないものが多いです。しかし、時に病的な飛蚊症があるため、医師の診察を受けるようにしてください。飛蚊症自体は、時間が経てば気にならなくなる方が多いです。



ハロー・グレア(光視症)


手術後、夜間に起こる光の見え方に不具合が起こることをいいます。明るいものをみると光の輪のようなものが現れる「ハロー現象」、車のライトなどの光がぎらついて見える現象を「グレア現象」とよびます。「単焦点レンズ」で起こることもありますが、レンズの構造上「多焦点レンズ」で多く感じることが多い印象です。時間とともに慣れる方が多いですが、手術したあとにすぐに運転する方は注意が必要です。




白内障の手術後に気をつけること


白内障手術後は眼内炎を防ぐことがもっとも重要になります。

眼内炎を起こすと、手術した傷口から炎症をおこし、網膜や硝子体が障害され強い視力障害を残す可能性があります。手術後1週間は傷口が塞がっておらず、感染症をおこしやすい期間になります。

眼内炎は2000~3000件に1例とかなり稀な合併症ですが、感染を起こせば後遺症を残す恐れがあります。感染を防ぐために気を付けることや、よくある質問を以下にまとめています。



洗顔や入浴の方法


感染症を防ぐために、1週間洗髪・洗顔を控えてください。1週間後、医師の許可がでたら眼球を圧迫しないように注意して行うようにしてください。



メイクしてもよい?


アイメイクなど目の周辺の化粧は感染源になるため、手術後1週間は控えるようにしてください。目の周りを避けたファンデーションなどは、翌日から行っても支障はありません。化粧を落とす際、1週間は洗顔はできませんので注意してください。



車の運転は?


休養期間の目安はとくにありません。手術後の見え方には個人差があるため、術後の検診にて再開を考えていきましょう。



コンタクトレンズを装着してもよい?


手術の傷はわずか2㎜程度ですが、傷口に菌が入ることは避けていただきます。手術後1か月過ぎて、医師の許可があればコンタクトレンズの装着が可能になります。



めがねを装着してもよい?


手術前に使用していためがねは、ほとんどの場合ピントが合わなくなっています。手術後、視力が安定するまで1〜2か月程度かかりますが、生活に困る場合はめがねを作成します。数か月後に視力が安定したら、再度患者様の視力に合っためがねの調整を行います。



食事や飲酒の制限は必要?


食事の制限はとくにありません。アルコールは炎症を悪化させる恐れがあるため1週間控えてください。



仕事はしてよい?


内容によりますが、デスクワークであれば翌日から可能です。極端な重労働は、傷口がひらいてしまう場合があるため1週間は控えた方がよいでしょう。仕事内容はあらかじめ医師に伝えてください。手術後は何度か診察を受けていただくので、目の状態をみて一緒に復帰時期を考えましょう。



運動はしてもよい?


汗は細菌が含まれているため、汗をかくほど激しい運動は1ヵ月避けてください。散歩や買い物程度の運動であれば制限はありません。ただ、重いものをもつときにふんばることで傷が開く場合があるため、力が必要な作業は1か月控えてください。




まとめ


白内障の手術後は、想像していた視界と異なる場合が多くあります。そのため手術前から詳しく治療内容や術後の見え方の説明を行い、患者様に納得していただけるよう手術をさせていただきます。手術後、日常生活で気を付けるべきことはたくさんありますが、視界が晴れて満足したとの声をいただいております。些細な事でも結構ですので、目に関して悩まれている事がございましたら、お気軽にご相談下さい。