白内障の手術は両目を同時にできるの?

白内障は主に加齢によって水晶体が濁り、視界がぼやける、視力が低下するなどの症状がみられる病気です。今回は、白内障の片目手術、両目手術のメリットやデメリット、白内障手術の注意点などをご説明します。




白内障の片目手術


両目ともに進行している場合の白内障手術は、片目ずつ手術を行うことが一般的です。片方の目を手術して経過観察を行った後、もう片方の目の手術をするため、計2回の手術を行います。また経過観察中は、事前に決められた日数の通院が必要です。



片目手術のメリット・デメリット


手術していない方の目が見えている状態のため、手術当日の帰り道などは付き添いの方がいなくても構いません。また手術後に強い炎症が生じた場合、数日間は視界がぼやけて見えにくくなる可能性があります。しかし片目ずつの手術であれば、もう片方の目で見ることができるため、日常生活もあまり変わりなく過ごすことができるでしょう。

また手術をした方の目と手術をしていない方の目との見え方に左右差が生じる可能性がありますが、片目ずつ手術を行うことで、手術後に生じることのある見え方のズレを修正することができます。患者さんのご希望に合わせてピントを合わせる距離を決めますが、手術によって多少ズレてしまうことがあります。ズレが生じた場合、片目ずつの手術であれば、もう片方の目を手術するときにズレた数値を参考にして微調整した上で手術することが可能です。デメリットとしては、手術後に経過観察中の通院と医療費負担があるため、手術2回分の通院と医療費を負担することが考えられます。



両目手術のメリット・デメリット


両目同時に手術する場合は、片目ずつ手術をする場合と比較して医療費負担が軽くなり、通院頻度も低くなることが予想されます。通常、手術後は翌日や一週間後など定期的な通院が必要になるため、両目同時に手術を行う方が仕事が多忙な方や頻繁に通院することが難しい方にはメリットになるかもしれません。手術後は透明のプラスチックの眼帯などをつけて帰宅となりますが、中には両目ともに視界がぼやけて見えづらくなる人もいるため、手術当日は付き添いの方がいるとよいでしょう。また両目同時に手術する場合は、手術後の見え方に左右でズレが生じた場合に微調整ができないというデメリットがあります。



白内障手術の注意点


白内障の手術は、医療機関の考え方や設備によって選択肢が異なり、患者さんの要望や状態に応じて手術の方向性が変わります。患者さんの要望通りになるとは限らないため、事前に信頼できる医師と相談しましょう。また白内障の症状の進行度が両目それぞれで異なり、見え方に左右差が出ていることがあります。また外傷性や先天性など、片目だけに白内障の症状が現れる方もいます。その場合は片目のみの手術を行い、数年~数十年経過してからもう片方の目を手術するというケースや、もう片方の目の白内障の進行を待ってから手術を行うなど、さまざまなパターンが検討されます。患者さんとよく話し合い手術する時期を決定することが大切です。


白内障の手術は、一般的に片目ずつ手術を行いますが、両目を同日に手術している医療機関もあります。気になる症状がある方は医療機関を受診し、医師とよく話し合って手術の方向性を決定するとよいでしょう。

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